「吟味するスタンス」の由来について

前々からやろうやろうと思いつつ、なかなか書くことができなかった私のブログ。
今回、Twitterの方で私のハンドルネーム「吟味するスタンス」の由来について質問がありまして、「お、これは最初のブログのテーマにするには丁度いいんじゃないか?」と思い、ようやく記事の作成に着手する次第となりました。
何分初めてのことですので、全体的に稚拙な文章でありますことを先にお詫びいたします。

さて、私のTwitterでのハンドルネーム「吟味するスタンス」。
このけったいな名前の由来は、私がTwitterを始めたばかりの頃に質問箱への回答という形で簡単に紹介したのですが、まあ、ご存知ないフォロワーの方が多いでしょう。一言で言うなら、この名前は「夢のお告げ」なのです。

夢というのはたいてい起きたときにはきれいに忘れてしまっているものですが、三年ほど前に見たその夢は、どういうわけか今でもはっきり覚えています。

私は、何処かの国の街中にいました。と言っても、普通の街ではありません。銃声が鳴り響き、遠くからは爆発音もする、極めて治安の悪い街です。ISや反政府勢力が武力衝突を続けていた頃のシリアみたいな所だと思ってください。
私はその街の片隅で、銃を手に物陰に隠れていたのです。
その時、夢の中の私が考えていたことは「一刻も早くこんな所から出て、安全な場所で過ごしたい」ということでした。
しかしながら、銃声はひっきりなしに響いています。通りを駆け出して行くことなんて、恐ろしくてとてもできませんでした。
すると、私の近くに、私よりも一回り年上と思われる男性が銃を持ってやって来たのです。夢の中の私は直感的に「この男は私の味方だ」と思いました。その男性は私の目を見て、こう言ったのです。

「恐いか?大丈夫、心配するな。何せ俺たちは吟味するスタンスなんだからな」

そう言って、おどけた笑顔を見せると、その男は銃声の鳴る大通りへと走っていきました。
するとすぐに私も物陰から出て、その男性の背中を追って走りました。
何故か私にも走り出す勇気が出たのです。いや、正確に言えば、このまま隠れて留まってることの方が走り出すことよりも怖いような気がしたのです………。

私の夢はそこで終わりました。
目が覚めた後の私の頭の中で、男性のあの言葉がずっと駆け巡りました。
「僕が吟味するスタンスだとはどういう意味だ?その単語は私の何を指し示しているんだ?それともその単語自体に意味は無くて、ある特定の集団を示すコードネームのようなものなのか?」
どんなに考えてみても見当がつきません。起き上がってから、ためしに「吟味するスタンス」とネットで検索してみても分かりません。
夢の中に出てきた言葉ということは、私の脳が編み出した単語であるはずなのに、自分でも意味が分からない。何とも不思議な話です。
しかしその意味不明な単語が、私は妙に気に入りました。そして私はそれを自分のセカンドネームのような位置付けとして、心の中へと留めることにしたのです。

そしてしばらくの後、Twitterを始めるにあたって、私は迷わずこれをハンドルネームに設定しました。

もうちょっと親しみやすい名前にした方がよかったかな、と思うときもあります。でもこの名前は私にとって「形のない御守り」のような存在となっているのです。

私は未だにこの名前の本当の意味を探しています。

そして、夢の中のあの男性は何者なのか。
私はあの背中に追い付けられるのか。
私と男性は何処に向かい、何処にたどり着くのか。
それを今でも時々ぼんやりと考えます。

ひょっとしたら、私の日々のツイートは、それを見つけるための営みの一つなのかもしれません。